「幸せ」って?(第3回)
(「幸せ」って?(第2回)からの続き)
ai-ueonosiawasenikki.hatenablog.com
前回は人は幸せを手に入れるために
新たな刺激を常に求め、最終的には
その達成が困難となり不幸を感じてしまうもの。
というところまで話をしました。
では、人は幸せでいつづけることはできないものなのでしょうか。
結論から申し上げると私は可能だと思います。
では、どうやって?
それはこのテーマの第一回の最後に述べた
現状が「幸せの状態であると気づく」ことであります。
常に現状が幸せと思えるようになれば、新たな刺激を求める必要が
なくなり安定して幸福でいられるのです。
反対に脳が新たな刺激があったときにしか幸せを感じられなくなってしまうと
永遠とそれを求め続けなくなり、
その刺激がなくなったときに不幸を感じてしまうのです。
結局、最終的に幸福か不幸かというのは自身の置かれている現状に対する認識にすぎません。
そうであれば、発想を変えて刺激がなくても幸せを感じられるように脳を
変えていくしかないのです。
なにか詐欺的な話みたいに感じられるかもしれませんが、
実際、幸か不幸かどうかは客観的な状況によって決定するのではなく
自身がその状況をどのように判断するかによって決まっているのです。
たとえば、私は大の車好きなのですが、いま突然新車のポルシェ911(価格約1300万円)が手に入ったとしたら飛び上がるくらいうれしいかと思います。
一方、車好きで知られる元プロ野球選手の山崎武司氏が同じ状況に
置かれたとしたら、まあ少しはうれしいかもしれませんが、
所有している彼であれば
ポルシェ911程度では私ほどの喜びは感じられないでしょう。
さらに、仮に自動車に全く関心のない人が同車両をもらったとしたら
嬉しくもなんともないかもしれません(転売して換金するということは
ここでは考慮しません)。
つまるところ、
「客観的な同じ状況からでも得られる幸福感は人によって
様々であり、結局幸せをかどうかは自分がその状況をどのように
認知、判断するかにかかっている」
ということがこの事例からわかるかと思います。
そのため、常に幸せでありたいと思うのであれば、
新たな刺激を手に入れることには限界がある以上、
「現状が幸福状態」と気づかない(認知できない)限り
永遠に手に入らないのです。
(次回(最終回)に続く)